2017年7月
老朽化した文化住宅をリノベして民泊に
先日、大阪府住宅まちづくり部の方々が事務所におみえになりました。
以前わたしたちがリノベ―ションした文化住宅や長屋に興味をもたれ、大阪にどんどん増えている空家対策に、それらの事例が有効と考えられてのヒアリングのためでした。
わたしたちは、「たてもの再生PROJECT」として、老朽化して入居者の少ない文化住宅や耐震性に不安な長屋にお住まいの方々へのリノベーションの提案をいろいろさせて頂いておりました。
例えば、空室だらけの文化住宅。
オーナーにとっても、今後どうしていいかわからないお荷物が、リノベすることにより、入居待ちの収益物件に蘇り、その建物の寿命が少なくとも30年伸びるということで、大変喜ばれています。
空家は、賃貸以外に、グループホーム、保育施設、そして今特に思うのは、増え続ける外国人観光客用にリノベして民泊にするという活用方法があります。
わたしの廻りにも民泊用に賃貸物件を探している民泊運営グループが結構いるというのもその理由です。
ホテルに宿泊するのとは違う、街中で住まうように泊まりたいと思う外国人観光客の層は確実に増えていきます。行政には、日本らしさや、大阪らしさのあるデザインを意識したリノベを支援してもらえたらと思います。
そのように再生された文化住宅や長屋が、点として増えていくと、街歩きももっと楽しくなり、外国人観光客にも、観光スポットだけではない大阪の魅力を発信していけると思うのです。
そんなことを大阪府の方にお話ししていると、古い空家をリノベしたい気持ちがどんどん膨らんでいきました。
わたしにとって、空家は料理しがいのある高いポテンシャルを持つ資源です。
大抵の一般の方は例えば昭和初期の鉄筋の入っていない基礎をもつ木造などリノベできないと思っておられますが、ほとんどの場合新築の半額以下の費用で、2戸を1戸にして面積を広げるなどの、全く異なるプランニングをすることによって新しい役割を担わせることができます。
お悩みの方はぜひ、お声掛け下さいね。